意味と由来

鍵

昔、中国では死者を弔う野辺送りは、鳥獣などから死者を守るために弓をたずさえて行いました。弔辞の「弔」の文字は弓と人が合わさって作られていますので、故人を野辺へ送るときの言葉、故人に捧げる別れの言葉という意味となります。葬儀の場で故人に向かって語りかけるように述べるのが弔事で故人への最後の手紙ともいえます。弔辞は死者との対話と考え、自分の心のままに悲しい死を慰める言葉を語りかけ、それと同時に悲しみに沈む遺族を慰める言葉も忘れてはいけません。遺族から弔辞を依頼された場合は基本的に引き受けるのが礼儀です。弔辞の目的は、死者を弔い、遺族を慰めるものですから  葬儀中、遺族や会葬者に不快な思いをさせないように表現をよく吟味しなくてはなりません。

一般的に、弔辞は前もって依頼され、葬儀ではあらかじめ書いた文章を読み上げます。依頼されていないが弔辞を読みたいという場合は出来るだけ早く葬家の方や葬儀委員長などに申し出て意向を伝えておかなくてはいけます。毛筆が苦手な場合は便せんにペンで書くことも許されますがこれは略式なので、なるべく自分で毛筆で書くか、毛筆が上手な人に代筆してもらった方がよいでしょう。大判の巻紙、もしくは奉書紙に書きます 最近では弔事紙も市販されています。巻紙の場合は最初のところを10センチ程、余白を空けておきます。奉書紙の場合は一枚に納まるような文章と字の大きさを考えて書きます。弔辞は遺族のもとで永年保存されますので、原稿用紙などに下書きをしてから丁寧に清書しましょう。