散骨の実態

たまった不用品

遺骨や遺灰を川や海、または山などに撒く「散骨」という自然葬の葬法があります。インドなどでは死後の肉体は大自然の中へ還るという強い思想のもとで、古くから遺灰をガンジス川へ撒く葬法が行われていることは有名です。有名なインディラ・ガンジー首相の遺骨も川に撒かれました。このように自然葬が急速に最近クローズアップされ始めています。日本でも有名な著名人が遺骨の一部を海へ散骨した例があり私たちの身近になりつつあります。また、ヨーロッパやアメリカでは霊園の一角に植え込みや芝、花などで区分けされたスキャタリング・グランドと呼ばれる一定の場所に遺灰を撒く方法もあります。日本でも「自然葬を推進する会」や「葬送自由をすすめる会」などが発足され、活動をされています。

日本では、自然葬は刑法の遺骨遺棄罪にあたるという見解がありましたが、平成3年、法務省が「宗教的感情を害さないかぎり、この限りではない」という見解を出したため、散骨も市民権を得たことになります。お墓を作るための法律はありますがお墓を建てなくてはならないという法律はないですから、散骨もあってしかるべき形態なのだと考えてよいと思います。自然葬が注目されだした背景には核家族化の問題や、窮屈になっていく墓地やお墓事情がありと考えられますが、死体や遺骨を川に流すインドや鳥に死体を食べさせるチベットの国のように思想的な背景が確立していない日本では先祖代々のお墓という意識が根強い為、自然葬が普及するには、まだ疑問が残ることは確かです。